8月26日(日)はあま市で総合防災訓練が行われました。
今年のメイン会場は『甚目寺中学校』
あま市の各中学校で行われたのですが今年のメイン会場となる甚目寺中学校では自衛隊、消防、その他にも様々な団体や企業が集まっていました。午前8時に東海地震が起きたという想定で緊急地震速報のサイレンと共にシェイクアウト。
「シェイクアウト(ShakeOut)」という言葉は、「地震の揺れに備えろ!」という意味を持つ造語で「しせいをひくく」「あたまをまもり」「じっとする」という3つの動きを身につけ、地震の揺れから自分の命を守る行動を覚えるために使われております。
愛知県では『あいちシェイクアウト』という名前でこの地震時の基本姿勢を行うよう呼びかけております。
皆さん、シェイクアウトの掛け声が聞こえたら「しせいをひくく」「あたまをまもり」「じっとする」のアクションを行いましょうね。
あいちシェイクアウトの公式サイトではPRポスターでお買い物編や会社編など生活シーンに合わせたシェイクアウトの説明がありますので読んでみましょう。
ボランティアセンター受付手続訓練を行いました
あま市防災ネットは今年もあま市社会福祉協議会の方々と協力し、ボランティアセンター(VC)立ち上げ訓練を行いました。災害ボランティアとして集まってくれたのは地元中学生や高校生の皆さん。中高生の皆さんは有事に備え災害時にVC受付手続訓練を行いました。大きな災害ともなると高校生以上(特に被害が大きな場合や簡易作業が多い場合は中学生以上)もボランティアの募集範囲に入る事があります。
実際のVCの立ち上げと手続きは以下の手順をとります。
1:VCの運営の要となる総務を準備します。ここには重要な書類等も管理する事があるのでボランティア参加者が簡単には近寄れないVC中心部に今回配置しました。2:『事前説明(オリエンテーション)』ではグループリーダーの確認、VCの連絡先の他にもボランティアニーズ(依頼内容)以外の作業をしない事の注意、政治や宗教の勧誘の禁止などを伝えます。
写真の記入者の手前でガムテープを出している様子がわかるかと思いますが、これはガムテープに名前をカタカナで書いて左胸に貼りつけるためです。
4:『活動紹介(マッチング)』ではボランティアを要請する場所、内容等が記載されたボランティアニーズが掲示されボランティア参加者の能力に合わせて割り振りされます。ボランティア先が決まったら活動内容が記載された紙に名前を書いた付箋を貼り、誰がどこに行っているのかを明確にしておきます。
5:『活動説明(オリエンテーション)』では紹介された先でより詳しくどんなところに注意していただくかの説明が行われます。
6:『資機材送り出し』では活動内容に合わせ必要な資材や機材を貸し出します。何をどれだけ借りたかの確認をしてボランティア先へ送り出し、活動が終わって帰ってきた時にはそれらが全て揃って戻ってきているかを確認する旨を伝えます。
実際にボランティアの体験として中高生には土のう作りをあま市消防団の指導の元で行いました。慣れないシャベルを使ったり重たい土のうを持ち上げたりと苦戦していました。
7:『活動報告』では活動が完了した部分、完了しなかった部分の結果報告、実際に現地に行ってみて必要な支援依頼などが無いかなどの報告と貸し出し品の返却を行います。
他団体の皆さんの活動も紹介
災害時には多くの人達の協力のもとで一歩ずつ復旧の歩みを進める事が出来ます。ごく一部ですが、他団体の皆さんの活動も写真にて紹介します。消防団の皆さんは放水の体験や木材をチェーンソーで切断する方法を指導。
自衛隊の皆さんは手術車の展示、温度管理や衛生管理もされたお風呂の設置、大人数の炊き出しとしてカレーを調理
赤十字奉仕団の皆さんは非常食となるアルファ米の炊き出し
また会場上空では無人航空機ドローンによる撮影デモンストレーションが行われました。地上からではわからない場所の確認はドローンが行います。
あま市防災ネットでも展示を行いました
我々あま市防災ネットでも休憩時間などにテントへお越しいただいた方へ防災への意識を高めてもらおうと防災食や家具地震対策器具、簡易トイレの展示を行いました。
市民の方々とお話をする中で「なかなかここまでの準備は…」という声も聞きます。こういった声に対し代替品の提案というのも広く発信していく事が必要だと感じましたので今後はそういったお話もブログの中でお伝えしていきます。